軌道修正┃成行バリスタFIREするの?

本当にするの!?バリスタFIREへの軌跡

バリスタFIREに資産はどれくらい必要なのか(2)

※この記事は3月10日に作成し、3月31日に修正・加筆して再度公開しました。

 

現在の私の勤労収入は生活費を上回っているわけですが、会社を辞めた場合は勤労収入と資産収入で生活費を賄わないといけません。

生活費=勤労収入+資産収入

資産収入を得て(資産の取り崩しをして)生活する場合の運用利回りは、3~4%を見込むことにします。資産運用本やWEB上の情報を見るとこれくらいの値が現実的という感じではないでしょうか。あまり強気に考えるよりも安全側で考える方がいいと思います。

 

取り崩しに必要な資産額

資産収入を得るために必要な資産はどれくらいになるのでしょうか。まず、1ヶ月に必要な資産収入を40万円、30万円、20万円、10万円としてみます。この資産収入を1年あたりの資産収入に置き換えて、この資産収入を得るために必要な資産の取り崩し額を算出してみます。運用益の課税は約20%とします。

  • 資産収入40万円/月の場合:480万/(1-0.2)=600万円/年
  • 資産収入30万円/月の場合:360万/(1-0.2)=450万円/年
  • 資産収入20万円/月の場合:240万/(1-0.2)=300万円/年
  • 資産収入10万円/月の場合:120万/(1-0.2)=150万円/年

次に、上記の「資産の取り崩し額」を運用利回りは3.3%と4%で得るとします。資産の取り崩し額を約30倍(30.3≒1/0.033)、25倍(25=1/0.04)したものが必要な資産になります。

  • 資産収入480万円/年(40万円/月)の場合
    • 運用利回り3.3%:600万円✕1/0.033=1億8200万円
    • 運用利回り4.0%:600万円✕1/0.04=1億5000万円
  • 資産収入360万円/年(30万円/月)の場合
    • 運用利回り3.3%:450万円✕1/0.033=1億3650万円
    • 運用利回り4.0%:450万円✕1/0.04=1億1250万円
  • 資産収入240万円/年(20万円/月)の場合
    • 運用利回り3.3%:300万円✕1/0.033=9100万円
    • 運用利回り4.0%:300万円✕1/0.04=7500万円
  • 資産収入120万円/年(10万円/月)の場合
    • 運用利回り3.3%:150万円✕1/0.033=4550万円
    • 運用利回り4.0%:150万円✕1/0.04=3750万円

2億円以上あれば、お金の心配なしに資産収入だけで生活できそうな気がしますが、ハードルが高いです。私の場合はやはり勤労収入を見込んで会社を辞めないといけなそうです。

勤労収入を考慮して必要な資産を考える

では、勤労収入*1はどれくらいになるのでしょうか。会社を辞めたらパート・アルバイトをするつもりなので、最低時給で週4日、5日働くとざっくりとした収入(手取り)はこんな感じを想定してみます。

  • 週4日勤務:手取り12万円/月(144万円/年)
  • 週5日勤務:手取り15万円/月(180万円年)

どうせ会社を辞めるなら週4日勤務で考えたいですね。それから奥様(あえて敬称)も12万円/月を得るとしたら、世帯としては24万円/月(約280万円/年)の手取りになります。この前提で勤労収入+資産収入はどうなるでしょうか。資産額が1億円未満のケースで考えてみます。

  • 資産収入240万円/年(20万円/月)の場合
    勤労収入+資産収入=520万円/年
    このときの必要な資産額
    • 9100万円(運用利回り3.3%を想定)
    • 7500万円(運用利回り4.0%を想定)
  • 資産収入120万円/年(10万円/月)の場合
    勤労収入+資産収入=400万円/年
    このときの必要な資産額
    • 4550万円(運用利回り3.3%を想定)
    • 3750万円(運用利回り4.0%を想定)

 ただし、勤労収入=280万円/年とする。

 

上述のケースのように勤労収入を見込むと、資産が1億円未満でも生活費は400万~520万円くらい得られそうです。算出した数字を眺めているとバリスタFIRE(セミリタイア)できそうな気がするのは気のせいでしょうか。

 

ざっくり必要な資産額

とりあえず、夫婦二馬力で勤労収入を得られれば、資産が1億円未満でもバリスタFIRE(セミリタイア)できそうな気がしてきましたが、本当に資産が足りるのか恐怖感は簡単にはなくならそうです。一方で、資産収入は運用益だけでなく資産の一部を取り崩しももできるので資産収入を増やす検討はできますし、65歳からは年金収入も入ります。勤労・資産・年金の収入のバランスを考えて必要な資産のあたりをつけたいと思います。そして、必要な資産だと判断するには、これからどう生きたいのかもしっかり考えないといけないですね。

 

*1:「収入」と「所得」を区別が必要ですが、ここでは手取りとします。